2009年10月03日

イタリアワイン宣言

                   イタリアワイン宣言

 
 ふり返るに幕末・明治維新以来、日本では政官財民が一体となってフランスワイン至上主義を貫いてきた。「ワインはフランス」という思想が病のように蔓延し、私たちの生活の奥深くにまで入り込んでしまった。いま必要なのは、他の地域のワインを拒絶するような、ワインを画一化しようとするようなこの思想に立ち向かい、ワインが本来持つ多様性の喜びを知ることである。

 思い起こして欲しい、ヨーロッパにおけるワイン文化の源はギリシャ・ローマであることを。そして、このワイン文化をヨーロッパ中に広めたのは古代ローマ帝国であることを。イタリアはアルプスの麓から地中海の島々に至るまで、すべてがワインの産地なのである。

 「学ぶのならフランスワイン、楽しむのであればイタリアワイン」という言葉がある。たしかに、多様なブドウ品種や栽培地域が混沌としているが故に、イタリアワインを理解するのは難しいとされている。しかし、この「多様性」や「混沌」こそがイタリアなのではないだろうか。

 さあ、まず「イタリアワイン」を実践しよう。自らの感性を解放し、多様なるイタリアワインが持つ、
その華やかで繊細な、そして果実味あふれる味わいを再発見しようではないか!

                       
                                            静岡イタリアワイン普及協会





Posted by P.Scavino at 10:27│Comments(0)
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